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【DIY】アクリルケースを自作してみたらなんとかなった。材料とか原価とか製作時の注意点とか完成品レビューとかのお話

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【DIY】アクリルケースを自作してみたらなんとかなった。材料とか原価とか製作時の注意点とか完成品レビューとかのお話

アクリルケースを自作してみた、作成方法とかコストとか

アクリル製の棚の自作方法

アクリル加工についての知識貯めたので実践して棚を自作してみた、原価500円ぐらいの棚はこれだ!!

以前どこかで記事にしたかと思いますが、アクリル製のディスプレイ棚が欲しかったのです。できれば自作したいと常日頃思ってました。何故か?アクリルケースを発注した場合はかなりの高価格になるからです。

業者さんレベルとは行かないまでも自分で納得できるレベルのモノならば良いのでは?とダメ元で作ってみることにしました。

この記事に書いてあること

・アクリル素材の選定と道具について

・アクリル板の切断と接着方法とアクリル用接着剤の話

・アクリル棚作成時のコツとか注意点とか

・原価とか完成品レビュー

我が家にはボトルキャップや、ポケモンや車のミニチュアフィギュアが山ほどあります。生まれついての収集癖のせいでして家族も同じくです。それらをキレイにディスプレイ出来ていないことに不満が募っておりました。

で、ある日のことですが息子がガチャガチャを貰ってきました。それがとても高そうな理科の実験キットのミニチュアでした。それを組み立て並べて鑑賞していたんですが、顕微鏡や試験管が本当に精密に作られていたので「これは飾った方が見栄えする!」と確信しました。

本当に。このまま押入れにしまってしまうのが惜しまれるような出来だったのです。そうなりますと飾るためのアクリルケースが欲しいのです。ダイソーなどでも売っていましたが「今回は」丁度良いサイズものが無かったのです。

無いならば作るしか無い。オーダーメイドで寸法ぴったりのものを自作してみるかと決意したのでした。

最初の工程は計測して設計図を作成

何をするにしても設計図は必要です。まずはミニチュアのサイズを計測します。これはフィギュアをバランスよく配置するためには何をどれくらいの幅や高さで配置していく為に有効なのです。

これこそが自作の醍醐味であると言っても過言ではありません。そのためにも飾りたい造形物のサイズを正確に計測することは欠かせません。作業のポイントは背の高い造形物を基準にすることです。

測ったミニュチュアの寸法を元にエクセルで設計図を作成します。 図形を貼り付けていきます。その矩形となりますが、実寸のサイズを設定します。実物と同じようなバランスを作成前に把握できるので間違いがありません。高さ30mm、幅40mmの物を置く場合は、図形に高さ3.0cm幅4.0cmと設定します。

それを元に外寸を決定していきます。それらを配置したときにバランスが悪くならないように素材の大きさをデザインしていきます。

私はCADを使いこなす能力が全く無いので、いつもエクセルで何とかしようとしてしまいます。 木工用とかDIY用のCADを使いこなしている人は私から見れば神です。

それはさておき完成した配置図がこちらです。

この配置図を元に必要な部材が決定しました。以下になります。計6点ですね。

アクリサンデーのアクリル樹脂用接着剤でアクリルの棚を自作してみた。エクセルで設計図作成

底板3枚 = 83平方センチ(16.6x5) X 3 = 249平方センチ

側板2枚 = 65平方センチ X 2 = 130平方センチ

正面板 = 17 X 13 = 221平方センチ と、必要な面積は249 + 130 + 221 = 600平方センチ でした。

ミニチュアは裏側から置くので正面の板だけで裏側用の機構や部材はありません。

 設計図ができたので早速アクリル板をAmazonで購入しました。2~3日で届きました。
商品名は「光 スミホリデー アクリル板 透明 2×320×545mm A000-2S」です。

大きさは 320 ✕ 545mmでした。面積で言うと1,744平方センチですね。購入時の価格は853円でした。表面には薄い紙がくっついています。非常に弱く張り付いている感じですね。この紙部分に鉛筆で線を引いていきます。

アクリル板購入時のポイント

豆知識アクリル樹脂を板状にしたのがアクリル板です
厚さ2ミリの物を購入しました
販売店ハンズやホームセンターで購入できます、今回はAmazonで購入しました
ネット通販の注意点お届けに時間がかかる店舗があるので注意した方が良いです

アクリルカッターの使い方を長いこと勘違いしていた

アクリル板の加工にはアクリルカッターを使います。

ちなみにアクリルカッターは20年ぐらい前に買ったきり一度も使われることがないままポツンと文房具入れに収まっていました。なぜ使われないのか・・・・それには理由がありまして「使用方法が判らない」これにつきました。

昔アクリル板の棚の製作にチャレンジしたのなんとなくアクリルカッターが必要そう。ぐらいしか知識が無かったのです。その状態でカットに挑戦したんですが、あのカッターでどうやって切断するのだろうかと思いながら何回かカットしたのですが「全く」切断できる気がしませんでした。

で。結局加工の方法が不明で挫折。そのままアクリルカッターは「お蔵入り」という苦い経験があったのです 。

で、20数年を経て思い至りました。世の中が間違っている訳でもなくアクリルカッターの存在意義も間違っておらず間違ってるのは私の知能だということに。

そして悟ったのでした。

「こんなカッターでこの分厚いアクリルが切断出来るわけなかろう」

改めて私はアクリルカッターの使い方を「そもそも理解していない」のでは?と思って調べてみました。(遅い)

で、やっと理解しました。アクリルカッターとはアクリル板を「切断するものでは無い」のです。

正しい使用方法はカッターでアクリルに溝を彫り、その溝に沿って力をかけてアクリルを「パキ」っと折り割るのです。

そうか!!

そういうことか!!

知らなかった!!!

ていうか私アホなのかな!

てことで、素材加工の知識はひと通り揃ったのでした。

アクリル素材の接着方法とか接着剤について

アクリルの棚ですが、当然アクリル素材同士を接着する必要があります。

さすがにアクリル専用の接着剤があるんだよね。ということで調べてみると定番のアクリル用接着剤があるらしいのでこれに決めました。

アクリサンデー株式会社の「アクリル樹脂用接着剤」です。

Amazonだと960円ぐらいしますが、ヨドバシ. comで638円でした。どちらも送料無料でしたが今回は若干安かったのでヨドバシ. comにしました。この接着剤は実は博多のハンズ(旧東急ハンズ)にも売ってたんですがお値段が約1000円を超えていました。

今すぐ欲しい方は近所にハンズがあるなら売っていますよ。

こちらも2日ぐらいで到着したので早速開封したいと思います。

先ずは外観になります。

アクリサンデーのアクリル樹脂用接着剤でアクリルの棚を自作してみた
接着剤の外観

中はこのような構成になっていました。本体、スポイト、注射針です。

アクリサンデーのアクリル樹脂用接着剤でアクリルの棚を自作してみた・接着剤のセット
中身のセットです

ちなみに アクリル接着剤は水のように サラサラしています。これを使えるようにこの製品には最初からスポイト と注射針が入っています。

この注射針から接着剤を接着したい箇所に流し込みます。

接着剤購入時のポイント

価格お店によって価格にかなり幅がありますので注意してください
容量少ないですが十分な量です
お店ハンズで売ってました。ホームセンターにも売ってます。近所のイオンにはありませんでした。

無事に商品が届きましたのでこれでアクリルケースが作れる状態になりました。

いよいよ接着です。

アクリルを切断して部材を作成する

次の工程です。

設計図を元にアクリル板に部材を切り出すための線を鉛筆で引いていきます。アクリルには薄い紙が貼ってあるのでそれ線を描くことが出来ます。

線が引けたら いよいよメインの切断作業に進みます。

定規を使いながらアクリルカッターでアクリルに溝を彫っていきます。

この溝は、アクリルカッターで3回ぐらい溝を掘れば良いです。

そのあと溝に沿って折れば良いということですので早速やってみます。初めてアクリルに溝を3回ほど引いてみました。

溝の線をテーブルの角に合わせて、ぐいっと手で押し込んでみました。

「パキッ」という結構大きめの音がします。

そしてアクリル板は溝に沿ってきれいに割れていました。線に沿って真っ直ぐ切断されています。感動です。初めてアクリルが綺麗に部材として切り出せたので天にも昇るような嬉しさでした。これからの飾り棚ライフの幕開けを予感させてくれたからです。

 この調子で溝を彫りつつアクリルを折断していたのですが、溝が浅かった所が少し残ったりして困りました。

問題発生です。放置することは出来ないレベルのハミ出しです。で結果的にはなんとかなりました。どう対応したかと言いますとペンチでその先の部分残った部分を折り取る事で、無事に綺麗に取れました。その跡はヤスリで綺麗にしました。

 素材が完成しました。

アクリルケースを自作してみた、作成方法とかコストとか・部材を切り出し

あとは接着していくだけになります。

アクリルを接着して組み立てる

いよいよ接着です。

接着方法ですが基本的には部材と部材を密着させた後その隙間にアクリル専用の接着剤を流し込みます。

 今回、アクリル用接着剤を初めて使ってみたんですが、驚いたのが液体はドロってしていなくて「普通の水」のようにサラサラしている液体だったことです。見た目は完全にただの水です。

注入用のスポイトと注射針のようなものを入れ物の中に入れてちょっと傾けただけで注射針から接着剤がポタポタと流れ落ちるのです。

 この接着剤はアクリルを溶かして接着しているものなので溶剤です。

溶剤はとても揮発性が高くまた毒性が高いらしいので接着作業する際は絶対に軍手をつけた方が良いです。素材は薄手のゴム製の手袋の方が細かい1 mm単位の接合感覚等も把握できるのでそちらでも良いかもしれません。

とにかく絶対に体に良くない香りがしていましたので手袋は必須です。

アクリルを直角に合わせてセロテープで固定します。その隙間にアクリル接着剤を流し込んでみます。

 1分ほどで完全にくっつきました。ネットなどでは15秒くらいで十分にくっつくとあるのですが、念のために1分ぐらい押し付けていたら完全に接着出来ていました。

 気分良くバンバン接着していきます。下の写真ですと右上と左上にテープで固定しています。その隙間に接着剤を流し込みます。

アクリルケースを自作してみた

 ここで困ったのが棚板の真ん中の部分です。

中央の中板は水平をちゃんと取る必要がありますが、たまたま家にあったダイソーの木製の直角の箱を角に押し付けて直角をキープしました。いや正確には「キープしたつもり」でした。

 こういう場合は水平儀を使うべきです。

次回からは水平儀を使って中央の棚板をちゃんとした水平に接着しようと思います。これを怠ると板がねじれたように見えて残念な見た目につながります。

完成した

完成しました。

実はアクリル 接着剤がはみ出たりしてよく見ると とても 見栄えが悪いのですがちょっと離れただけではその失敗は分からないです それが アクリルの良いところです。

アクリルケース完成
完成!!

アクリルの棚がちゃんとできたのでちょっと感動しました。

 早速本来の目的であるミニュチュアのガチャガチャをセッティングしてみます。
裏側には何もないので 反対側から置いていくだけです。

アクリルケースを自作。製作方法、接着剤とか注意点とかレビューとか材料費とか
飾ってみました!

セッティングできました。

やはりアクリルケースに入れると展示物の様な雰囲気が出ます。

とても良い感じです。

アクリルケースの透明度はガラスよりも高いそうですが、それもあるのかもしれません。アクリル凄いです。

ただ、アクリル素材のお値段が高いのが難ありです。

 最後にまとめます

今回かかった費用は以下になります。今回アクリルカッターは購入していない為、現在の参考価格を記載しています。

素材調達価格

アクリル板853円
接着剤638円
アクリルカッター418円

上記合計は1,909円でした

材料費を計算してみます。接着剤は10%も使用していないのでざっくり63円とします。アクリル板は約600平方センチ使用したので、1平方センチあたり0.48円として293円とします。

ということで材料費はおおよそですが356円でした。

あとは私の人件費ですが当然ゼロ円です。製作時間は設計図作成も入れて3時間というところでしょうか。

 アクリル板は結構残って(2/3は残りました)しまったので次回また何かを作るときに使おうと思います。

 接着剤ですが、ほんとに僅かしか使用しなかったです。購入した新品の状態から1/20も減ってないと思います。
このアクリル接着剤一瓶でこのアクリルケースは20個余裕で作れる。ということです。コスパ良すぎるのではないでしょうか。

 ということで次回は放置されたままになっていた食玩「スプラトゥーン・ブキコレクション」を飾る棚製作にチャレンジしたいと思っております。

 と言うか次は大作なのでアクリル板が全然足りないのでまた追加発注しなければいけませんね。

アクリルは安くないので困ったもんです。ですが自分で思ったように製作できるようになると次々に作りたいものが浮かんでくるのでワクワクしますね。楽しくなりそうです。

 最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!

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