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【どうでもいい話】自転車を盗まれ警察に盗難届け出した後、自分で発見して取り返した話とか盗難手続きの流れなど

鍵はかけましょう。

自転車盗難被害に遭遇。その際にどう振る舞うべきか、届け出に必要な情報や、一連の流れとか警察での盗難届け取り下げのこととか。仮想犯人との戦いなど。

ちょっと今回はいつもと毛色の違う記事になります。

実はですね、8月25日の夜から8月26日の朝の間に自転車を盗まれたんですよ

自転車なんて盗まれたのは小学生以来です。日本は平和ですね。それは良いとして。盗まれた場所はなんと自宅マンションの駐輪場です。監視カメラも10台はあろうかという住民専用の駐輪場です。ありえないのです。犯人は頭悪いです。

 盗難に気付いたのは、金曜日の午前中です。この日私はたまたま仕事をお休みして家にいたわけです。

中年ですので 体もガタが出てきてまして、調子も良くないのでこの日はスーパー銭湯(照葉スパリゾート)で「ひとっ風呂+サウナ」でもと思っていた矢先です。「さあ向かうべ」と自転車置き場を訪れたら私の自転車が忽然と姿を消しているわけです。

 時刻は午前10時半ぐらいです。

第一印象は「あれ?自転車が無いんだけど・・・」

「は?」

昨日、自分飲み会とか参加したっけ?とまずは自分の記憶を疑います。いやいやいや。昨夜は普通に帰ってきたぞ。

てことは

・・・・

・・・・

・・・・・・・・

「おぅふ!!俺の自転車盗まれたったー!!」

です。

 さあ困りました。晴天の霹靂ってこういう時に使うのですね。
窃盗被害に遇うなんて数十年ぶりです。安全な日本の治安にどっぷりと浸ってきた温い日本人にはきつい洗礼です。

ぐるぐる思考は絡まって迷走します。

えーと警察?

マンションの管理人に連絡?

防犯カメラ?

証拠保全?

新しい自転車購入資金は?

どこで買う?イオン?自転車屋さんで?

保険入ってたっけ?

いやいやいや

今日のスーパー銭湯どうする?

ぐるぐると思考がまとまりません。

というか。

今日休暇取ったんですけど私。

どうしてくれるの?嫌だよ!休暇取ったんだよ!!そんな日に交番のお世話になるなんてありえないよ。

もう仕事も休み確定だし。

今日はもう完全にサウナの気分だし。

空っぽになった自分の駐輪スペースの前で呆然と立ったまま5秒程悩んで決めました。

よし。

警察に届けるのは明日でいっか!!

サウナ行くなら朝からサウナコースで楽しみたいし、警察行ってきたらその分時間が減ってしまって損した気分になるし、なによりここでサウナを断念したら卑劣な窃盗犯に屈したことになるのですよ。自転車盗まれたことより、自分の貴重な休暇を台無しにされることに我慢がならないわけです。

ここは初志貫徹なのです。

それと、いきなり警察に届けるより少しは付近のマンションや駐輪場などを探索して自分の自転車が乗り捨てられていないか調べてからにしようと思ったのです。私の自転車ごときで福岡の治安を疎かにさせたくないのです。

もっと重要な犯罪を捜査して欲しいです。

一応マンションの管理人には自転車が盗難されたことを伝えておきました。他の住民への注意喚起も行って欲しいと思ったからです。被害者は私ひとりで充分なので。

告げられた管理人は「あらら〜〜」という感じでした。鍵をかけ忘れたかもしれない。と伝えるとさらに「あらららら」という感じでした。「じゃあしょうがないですね」という文字が喉元につっかえているのが見えましたが、スルーしました。

 他人からすれば「そうですか」としか言いようがないと思います。私がこの方の立場だったとしても同じような反応になるでしょうから特に拍子抜けもしないのでした。お気の毒でした。ぐらいは云うかもです。

で。そのまま徒歩で照葉スパリゾートまで行きました。

ひょっとしたら犯人が良心の呵責に耐えられず私の自転車を戻してくれるかもしれないと思いつつ朝の10時半から夜の11時半まで「照葉スパリゾート」で英気を養うことが出来ました。

この日は以前から読みたかった「ジョジョリオン」を読破しました。

微妙でした。

それはそれとして、まあぶっちゃけ12時間ぐらいは滞在できたということです。

よしゃ!休暇は堪能したぞ。

明日は勝負だ、犯人め。絶対に許さん!! と対峙してもいない相手に息巻く私なのです。

普段は自転車で行くスーパー銭湯ですが、 やはり自転車で3分かかるところから歩いて帰るとなると10分ぐらいはかかるわけで す。

犯人への憤りは収まりません。

自宅マンションの駐輪場に到着しましたが、やはり自転車は存在しません。どうやら犯人は良心の呵責とは無縁の人間のようです。

まあ。良心があれば人のモノ盗まんわ

しかし・・・

盗まれたんだなぁ・・・・

自分が犯罪被害者になったことがひしひしと伝わってきて悲しくなってきます。

いやほんとマジで勘弁して・・・

 家族からはちゃんと鍵をかけていたのかと聞かれましたが、正直自分も最近自転車を盗まれる事件がなかったので 完全に世の中をナメていました。そうです「自転車の施錠がおろそか」になっていたのです。

ええ、そうですよ。鍵をかけるのを怠っていましたとさ。

悪いのは私ですか?いや。真の悪党は他人のモノを勝手に盗む窃盗犯でしょう。

行動開始! 盗難発覚の翌日行うべきこと

さて翌日です。今日は土曜日です。朝から晴天です。とてつもなく天気が良い日でした。そして8月もお盆を過ぎてもはや夏も終わりかけなのにもかかわらず「朝からありえないほどの猛暑」です。普通に志賀島に海水浴にいけるレベルです。妻も犬の散歩を午前8時に諦めたレベルです。朝の8時に外を歩くのを躊躇うレベルの酷暑なのでした。

取り敢えず今日の行動を整理してみました。こんな感じになりました。

今日やることリスト

  • 盗難届けを出しに交番を訪れる
  • 自転車の購入レシートを探して車輌番号を把握する
  • 近所を探して乗り捨てられてないか探索してみる
  • 新しい自転車を購入する

4番目は微妙です。最も最悪なケースでありそして避けたいケースです。もしかして3番でうまいこといけば自転車を買い直す必要は無いんですが・・・

月曜日から自転車が無いとなるともういきなり通勤で困ってしまうのです。

「自転車が発見出来なかった場合」が確定した場合、諦めて明日(日曜日)家近くの「イオンサイクル」で自転車を買いなおそうと思っています。

「イオン」で完全に思い出しました。自転車を購入した際に「イオンバイク」の盗難保険に加入したことを。

その保険証書を探した上で自転車の盗難届を出したいと段取りを決めました。

盗難届を出すためには車体番号などが必要なのでしょうが、その車体番号は盗難保険証書に記載されていた筈だからです。

で、問題が一個ありました。

保険の契約書が所在不明でした。物理的に探すのがかなり困難だということです。

我が家の多くの書類ファイルの中から1年前に加入した自転車の保険証書を探すというのは難儀だったりします。

 全ての保証書、説明書などをまとめたブックファイルの中身をほぼ全て確認する羽目になりました。

 自宅で書類を探し出す。たったそれだけの作業に2時間を費やしたのでした。

当然のごとく保証内容を確認します。先ずは盗難保険の有効期限を確認しました。私の盗難保険は有効期間が設定されているものでした。

「購入してから2年間有効」となっていました。

盗まれた自転車は2021年3月に購入したのでまだ2年経過していません。ある意味不幸中の幸いでした。

まあ盗難に遭遇している時点で、幸いもへったくれもないんですが・・

でさらに保険の保証内容を確認したところ、盗難が購入後1年以内だと全額基準として80%の保証額。2年目以降だと60%保証でした。 てことで今回は60%の保証ということになりそうです。

ガックリきましたが、まあゼロよりは全然マシです。

さてこれで警察に盗難届けを出しに行く準備完了です。 去年自転車購入時についでに古い自転車の防犯登録抹消手続きの際に訪れた最寄りの交番があるのでそちらに行く予定です。

 IT業界の端っこに身を置く私としましては交番での手続きを円滑に進めるために色々と準備を怠るわけにはいきません。

先ずは盗まれた場所、時間、自転車の特徴などをエクセルに記載した後、自宅プリンターでA4の紙に印刷しました。

整理した情報一覧

  • 盗難にあった時刻
  • 盗難にあった場所の写真と解説(人目に付く場所かなど)
  • 防犯カメラの設置箇所の写真(カメラが設置されている場所の写真で、犯人写真では無い)
  • 自転車の特徴
  • 自転車の盗難保険の控え(車両番号が記載されていました)
  • 自転車の時価総額(※これは後から聞かれました。金額は多分正確じゃなくても大丈夫そう)

警察官の方にこれらの情報を提供しました。保険証書はちゃんと返してくれました。これで充分でしょう。
とムフフと思っていたら書類記入中の担当の方が、

「(盗まれた)自転車の時価総額っていくらぐらいですかね?」

と聞かれました。恐らく推定被害額という欄があるのでしょう。というか3万弱の自転車って一年経過したときの時価総額っていくらなんだろう?と自問自答しつつメルカリなら一万三千円ぐらいでなら買うかもなあ。と思ったのでその値段で回答しました。

その他、必要な情報を記入したり聞かれたりとあれやこれやありました。

そうそう。

盗まれた場所に一緒に行って現場検証なんてしてくれません。※安物だからでしょう

お巡りさんへの対応は一通り終わりました。手続きに費やした時間は20分程度でした。

せっかくなので、福岡市の自転車盗難と検挙率の状況を聞いてみました。
こういう軽微な窃盗事件の知識が無かったからです。

「残念ながら100%戻ってきません」であれば、新しい自転車をすぐに購入しなければならないと云う理由からでした。

私「福岡市の自転車の盗難で盗まれたモノが戻ってくることってありますか?殆ど戻ってくる事って無いと思っているんですけれど。ぞうであれば明日にでも自転車を買いなおそうと思ってまして。」

お巡りさん「意外と戻ってきますよ。でも見つかったとき、自転車が破損したりしていた場合、持ち主さんが受け取り拒否する場合もあるんですよね。「もう捨てといて下さい」って。もし使えない状態でも見つかった場合は受け取り拒否しないでいただけると助かります。」

なるほど。

 せっかく愛車が戻ってきても「もう処分してください」と云う人が居るんだ、と思いながら「判りました。受け取ります」と言っておきました。

(どうせ見つからないと思っていたからです!)

 さて。ここで意外な事実が判明します。

交番で盗難届の証明書をもらえるかと思いきやなんと近所の警察署に捜査の権限が移管された後、そちらで一週間ほど経過しないと盗難届受理番号というものが発行されないらしいです。

 つまりその番号がなければ保険会社に連絡しても保険適用されず保証も受けられないのです。

保険会社に盗難の連絡をするまでに一週間も待たないといけないとは意外でした。

「その番号はどうすれば知ることができるのでしょうか?」と聞いたところ「最寄りの警察署に電話してください」と言われました。

(え・・めんどくさっ)と思いました。

そして

ここの交番で教えてくれても良くない?

とも思いました。まあ電話なんでどこでも良いですけど。

 とりあえず交番での届出は一通り済んだので自宅に戻りました。

この後は今日は何も用事も予定も無いのです。一日中自転車を捜索することにします。

捜索範囲は2km ☓ 2kmです。結構な範囲です。酷暑の中自転車を探し回るのはすのは正直かなりきついです

徒歩での捜索は熱射病などの「命に関わる危険」があると思いましたので、子供の自転車を借りることにしました。

で。困ったことに子供用の自転車なのでサドルが低すぎるという問題が発生していました。

私がサドルに乗った場合、座高が低すぎて運転しにくいのです。というかもうその姿が怪しいです。大の大人が子供の自転車に乗ってるだけで不審者目撃情報として通報されるかもしれません。

これを解決策すべくサドルを上げるための六角レンチを握りしめ、子供の自転車の鍵を借りて駐輪場に向かいます。先ずは自分の自転車を探しますがやはり見つかりません。

粛々とサドルを調整しました。

もはや嘆いたところで何も解決しないので気を取り直して自転車を探すことに専念します。

先程も言いましたようにこの日は異常ともいえる暑さでした。酷暑です。帽子を忘れたことに捜索開始5秒で気付きました。

夏の日差しがもうジリジリと私の顔を焼いてきます。泣きそうです。

これってもう「犯人に敗北してるのでは?」と自問自答しつつ自宅に戻るのも面倒だったので探索開始です。まもなく夕方なので日差しも落ち着いてくるでしょう。

 とりあえず3箇所あるマンション駐輪場に自分の自転車が存在しないのを改めて確認した上で出発しました。

出発前にマンションの管理人さんに「警察に自転車の盗難届けを出したのでひょっとしたら捜査の関係で監視カメラの映像の提供依頼があるかもしれません」と伝えておきました。

 管理人さんは「その場合、マンションの管理組合の承諾が必要ですが」と言われました。

警察と勝手に相談して決めて欲しいと思いました。見たい人は警察関係者であって、私では無いのですが・・・・・

ご迷惑おかけしたらすいません。と言ってその場を後にしました。

まずは近隣の建物の駐輪場を見てみます。ぎりぎり不審者にならない程度の距離を保ちつつ視認します。

当然ですが一箇所目から運良く発見出来る筈も無く、自転車は発見できませんでした。

捜索範囲を徐々に広げていきたいと思います。

自宅付近には運河があり、川沿いに遊歩道があります。遊歩道の行き止まりまで行ってみることにします。乗り捨てられたと仮定すると人目の付かない場所に放置されている可能性が高いと思ったからです。ここは夏の夜などに若者が夜間に騒いだりしてあまり治安のよろしくない場所なのです。

運河は涼しいかと思いきや、コンクリートの熱がとにかく熱く、さらに上からの日光が顔面を焼き付けてきます。

最も可能性が高い遊歩道の奥にも自転車はありませんでした。改めてこの島の中でどこを優先的に探索するべきかを思案することにしました。

 捜索の手間を省く為に、犯人像をプロファイルリングしてみた

私の安物の自転車を盗むような輩は、嫌がらせ目的や金品目当てでは無いと思います。もし盗難にあった自転車が高級ロードバイクであればもはや乗り捨てられている可能性は限りなくゼロに近く今頃、転売用の写真撮影中かもしれません。

ですが、そうではないのです。私の自転車は安物なのです。したがって近辺に乗り捨てられている可能性が高いのです。

乗り捨てられているのであれば「それはどこなのか?」を考える必要があります。闇雲に探すのは効率が悪いからです。

先ず犯人は「何も考えておらず簡単に犯罪を犯してしまう知能の持ち主である」と断言して良いでしょう。

短絡的に生きており、職を失うことも厭わない。そのような人間は社会人である可能性は限りなく低いです。自転車の窃盗は数万円の自転車と数百万円かもしれない自分の年収を秤にかけて犯すような犯罪では無いからです。

深夜に盗難された事を考えると活動時間は通常の人間では無い。

この時点で社会人でも小学生〜高校生でもない

その時間に外をうろつくような(それが許されるような)若者は比較的治安の良いこの地域ではあまり居ないのです。

ということで犯人の特徴は以下のようになりました。

私の考える犯人像

  • 20〜30歳までの男性(女性の自転車泥は通常考えにくい)
  • 軽犯罪を犯し逮捕されることで失うものがない。失職等を恐れる心配が無い「無敵の人」である
  • 防犯カメラだらけのマンションで窃盗を行うほどの知能の低さ

一言で言うと犯人は

「相当に頭の悪いニートの若い男」

しか無いわけです。※ただの悪口です

まあそれが判ったところで「だから何なの?」という感は否めないわけですが、犯人が検挙されたとしても犯人像と一致したことがそんなに嬉しいかというとそうでも無いことに気付きました。

路上の自転車を盗む場合は「泥酔したサラリーマン」という可能性もありますが、盗まれたのはマンションの駐輪場であって路上では無いのです。この可能性は排除して良いでしょう。

このような生活態度が乱れた人間が頻繁に利用するのはやはりコンビニではないかと思います。深夜徘徊するような人種にはオアシスだからです。

というわけで闇雲に探索するのは一旦中断し、今いる運河から最も近いコンビニから捜査することにしました。距離にして現在地点から約300メートル離れた先のローソンを目指します。

そして驚愕の事実が!

時刻は午後3時を少し回ったぐらいでしょうか。相変わらずの酷暑です。
アフリカのように暑いです。行ったことないですけど。ヂリヂリに焼けたアスファルトを子供の自転車を漕ぎながらローソンに向かって進みます。

 ローソンの駐輪場に到着しました。2〜3台ほど駐輪していました。その中の自転車を一瞥するとちょうど自分の愛車と同じ黒色の自転車がありました。

?

似ている。

サドルの下にバックはあるかな?・・・

付いてる。

ここでブレーキをかけました。そのまま「私の愛車にとても良く似ている自転車」に近づきます。

店舗前の歩道で自転車のペダルに片足載せたまま、その自転車を凝視しました。老眼なので凝視するしかないのです。

この自転車のフレームにU字型の鍵がついてればもうビンゴなんだが・・・と、思いながらフレーム部を確認しました。

付いてるやん。フレームにU字型の鍵がプランとぶら下がっていました。いつもはこの鍵をかけていたのです。

・・

この言葉しか浮かびませんでした。

これやん

これしかないやん。

僕の自転車ローソンの駐輪場にあるやん・・・

そうです。私の自転車は何事も無かったかのようにローソンの駐輪場に駐輪されていました。

私の記憶の方が間違っていて「泥酔して訪れたローソンでアイスを買ってそのまま徒歩で帰った」と思った方がしっくりくるほどでした。私を知っている多くの友人は皆「そっちの方が真実なのでは?」と主張してくるでしょう。

さて。ここでまた新たな問題が発生したのです。この状況を受けて事態は大きく変わったのです・・・

ローソンの駐輪場に「盗まれた私の自転車が存在している」ということは状況的には以下の2パターンしかありません。

この瞬間にておいて私が直面している状況

  • 犯人がローソン内に居て現在買い物中である
  • 盗まれた自転車は乗り捨てられている

①のパターンが最も「めんどくさい」かつ危険です。その可能性が事実だった場合を考えると結構面倒な状況に陥ることは想像に難くないのです。

犯人がローソンから出てきた場合、私は自転車の持ち主として振る舞うべき態度を

今この瞬間

に決断しないといけないのです。

どう行動するべきか

  • 犯人を窃盗の現行犯で逮捕する
  • 犯人を尾行して自宅を突き止めて警察に通報して逮捕してもらう

この2択しかないかなと。

もっとも無理ゲーなのは「犯人を逮捕する」です。

IT系ひょろがり初老には「かなりの無理ゲー」です。窃盗犯などは「若い無職のニート」(※偏見)なのですから対峙して勝てるとはまず思えません。若さには勝てないのです。ここはローソンの店員に助っ人を頼みたいところです。

2番の犯人を尾行する場合ですが、子供用自転車ですから自転車泥棒を尾行するのは厳しいです。探偵でも無い私には尾行技術が無いのです。そしてバレたら大人用自転車+窃盗犯の全力逃走には追いつけないでしょう。

どうでもいいことですが、逮捕する権利は一般人に許されています。警官だけの権限ではありません。気になる方は「逮捕権」でググってみてください。正確には「私人による現行犯逮捕」となります。

そこで交番でのやり取りがふと脳裏に浮かびました。

「もし発見した場合どうすればいいですかね?」

「その場合はすぐ110番してください。」

これです。

交番の電話番号で無く、いきなり110番で大丈夫ですかと聞きかえしたとき「はい大丈夫です!」と言われたのです。

もはや、悩んでいる猶予はないのです。

私はその場で自分のスマホから警察に110番しました。

よくよく考えたらこのスマホで110番に緊急通報できるのだろうか?と焦りました。マイナーなスマホですのでちゃんと発信できるか一抹の不安がよぎります。

今まで警察に通報するような事件に遭遇したことが無かったのですから当然です。

というかガラケー時代から自分の携帯から110番通報したのが人生初でした。

おもむろに通話アプリを起動して、1,1,0と押してみます。

 ちゃんとかかっているようです。

自分のスマホに「緊急通報中」という文字が表示されているところを初めて見ました。

2コールで通報先に繋がりました。さすがです。担当者が電話に出てくれてホッとしました。

 担当の方は女性でした。開口一番いきなりこう言われました。

「事件ですか事故ですか?」

おぉ!!と思いました。そう来るのかと。ちょっと感動しました。

私はそこで一瞬固まりましたが、事故ではないのです。消去法で「事件です」と答えました。

「どのような事件ですか?」と聞かれます。。

「盗難です」私はそう告げました。

 「盗まれたものは何ですか?」と聞かれたので「自転車です」と伝えます。

「 自転車はどこで盗まれたのですか?」と聞かれたので「自宅のマンションの駐輪場です」と言いました。

今はどこから通報していますか?と、聞かれたので「今は近所のローソンにいます」と言いました。

そこで話が長くなりそうなので、話を遮ってしまう形になってしまい申し訳なかったんですがこう言いました。

「実は3時間ほど前に交番で自分の自転車の被害届を出したところです。」

担当の方は「今から 3時間前ですか、お名前伺ってもよろしいですか?」

と聞かれたので。自分の名前を伝えました。

 通報担当の方はこういいました「判りました。そちらでご自身で自転車を発見されたんですね」と。

この警察官と会話したのは上記だけです。それだけしか説明してないのにこの通報担当の人は一瞬で

「自転車を盗まれた被害者である私が近所のローソンで「自力で自分の自転車を発見した」こと」を瞬時に理解されているのです。

洞察力ヤバくない?

と震えました。プロです。

だって私はひと言も「自分の自転車をローソンで発見しました」ってこの女性警察官に伝えてないのですよ。

一瞬で全てを理解する洞察力に驚嘆しました。日本の治安は大丈夫やんと思いました。

 「判りました。ではそちらに担当の警官が向かいますので、そこでお待ちください」と言われました。

了解した旨伝えました。それでも。もし犯人が今この瞬間にコンビニから出てきたらどうしよう。と心臓の動悸は収まりませんでした。

 じりじりしながらローソン前で警官の到着を待っていると、ふいに電話がかかってきました。電話に出ると相手は先ほどの交番の男性巡査からでした。

 「そちらの自転車はもう大丈夫ですので先ほどの交番に来てもらえますか、盗難届の取り下げの手続きをしたいと思いますのでお願い致します」と言われました。

何が大丈夫なのか判らなかったのですが「承知しました」と言っておきました。

そうして私は自分の自転車に、2日ぶりの自転車に乗ってローソンを後にしたのです。

 交番に戻ると盗難届の手続きの取り下げ手続きが待っていました。

 その書類は初めて記入したのですが、ここで興味深かったのは、

1 .自転車を発見した人 →私の署名

2.受け取った人 →警察の担当者

3. 持ち主が受け取ったことに署名 →私の署名

という流れになっているのです。

今回、私は自分で自分の自転車を発見してそれを自分で受け取った。ってことになってます。上記で云うと1番と3番に署名したのです。

で、おまわりさんは確かに盗まれた自転車であることを確認してくれました。確認は車体番号で行います。

車体番号は、前輪の車軸に刻印されているんですね。今回の事件で初めて知りました。

人生で生まれて初めての盗難届を出した後にわずか3時間後に自分の自転車を発見し、盗難届を取り下げるとはなかなか貴重な体験をしたものです。

一言いいたい

さて今回私が何を言いたいかと言いますと、

「自転車の鍵は」

「ちゃんとかけましょう」

というこの一点に尽きます。

今回のことで懲りたのでちゃんと鍵をかけるように気をつけたいと思いました。画期的な指紋認証式の2輪用の施錠鍵をアマゾンで買ってきたのでいつかレビューしたいと思います。今の所かなり気に入って使ってます。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。もし今、まさに自転車盗まれた!!という方のお役にたてればいいなあと思って書いてみました。

では。あなたに幸せが訪れますように。

そしておそらく犯人との邂逅

さて。後日談となります。私犯人が判ってしまいました。(別に逮捕されたとかではありません)

先日、帰宅時に自転車を駐輪しようと駐輪スペースに近づいたときです。何と屋内の自転車置き場の壁の脇に若者がコンクリートの床に座ってスマホをポチポチしているのです。私との距離(駐輪ゾーン=犯行現場)は僅か3m弱です。恐怖というか違和感しかありません。常軌を逸しています。年齢は20代前半でしょうか?先日私が想像した犯人像と完全に一致していますw

想像してみて下さい。

マンションの自転車置き場って自転車と固定する鉄製ラックの構造物しかありませんよね。そのような空間の一角の打ちっぱなしのコンクリート床の上に若者がスマホをポチポチしながら地べたに座っているのです。しかも午後8時過ぎです。

もう一度いいます。コンクリートの床に

座っている」のです。

「直接、直に」です。

駅前でもなんでもありません、マンションの建物の中の駐輪場です。居住者でなければ完全に不法侵入に問われる場所です。考えられます?自宅マンションの駐輪場の床に座ってスマホいじってる若者が普通に存在している状況。異質そのものでは有りませんか?まともでは無いです。

驚愕の眼で凝視する私に気付いたのか、彼は私を一瞥した後、再び下を向いてスマホポチポチ作業に戻りました。

確信しました。

 いや犯人君よね。つか敢えて言わせてもらう「おまえしかもう候補は他におらん!」と。

 踵をかえした私はマンションエントランスに向かいました。そして管理人に怪人が自転車置き場の床に座ってスマホいじってる旨伝えました。

「このマンションの管理規約的にこのような異常な行動は OK なのですか?」と確認したところ、管理人は駐輪場にすっとんで行きました。

そのあとどうなったかは知りません。

 まあ改めて言っておきますが(アンタに言われるまでも無いわと思われるしょうが)皆さん、

自転車の鍵はかけましょう。

ではこれにて失礼いたします。

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