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【ガジェット】自転車の鍵を指紋認証方式のに変えてみたら、普通の鍵に戻れなくなった!購入時の注意点やメリット、デメリットについて考察

自転車の鍵を指紋認証にしてみたので使い勝手とメリットデメリットについてのまとめです。

自転車の鍵を指紋認証方式のに変えてみた

もう戻れません

自転車の盗難被害にあったんですよ。単純に施錠してなかったからです。で、施錠してなかったのは理由がありました。毎回カバンから鍵を出して掛けるのが面倒くさかったんです。人として終わってるような気がしないでもないですが、その時の話はこちらです。

自転車の鍵と自宅の鍵は一緒にキーケースに入っているので毎日鍵を自転車にかければいいのにそれを怠っていたということです。ダメダメです。

今回改めて思いました。「ちゃんとしよう!」と。そして方針を決めました。

「鍵を使わないで自転車掛けたい!!」

もはや方向性から(完全に)間違っていましたが、ベクトルは変わることなく間違ったまま突き進んだのでした。

ということで、今回は思い切って自転車の鍵を指紋認証に変えてみた話になります。

この記事に書いてあること

・自転車用指紋認証の鍵を使ってみての感想

・商品選択時に注意するべき点

・妥協するべきではないポイント

・故障した話(悲劇)

鍵を使わない自転車の施錠って何?

スマホには当たり前のように指紋認証が付いているこのご時世です。当然、自転車の鍵業界?にもその波は到来している筈に違いない!と考えました。

私のような凡人如きが思いつくということは既にそのような商品は巷に溢れている筈なのです。

ということで早速通販市場を調査しました。

時代の波は来ていました

種類があっても「せいぜい5種類ぐらいでしょ」と思っていたのですが想像以上に製品数は多く、何を買っていいか混乱します。結局は金額と性能との折り合いをつけることになります。

指紋認証でもピンきり、選択ポイントとは?

鍵を選択する上でのポイントは複数ありますが、お金に糸目をつけないのであれば良い買い物をしたとは言えません。かといってチープな製品を選択するとリスクが発生します。

ですが今回は電子部品です。

鍵を解錠するための指紋認証ですから、センサーの精度はとても重要です。ですのであまりにも安価な製品の場合は読み取り能力の懸念が残ります。

安物買いの銭失いは避けたいということです。私はいつもやってしまうんですが。

次のポイントは、不測の事態が発生した場合、例えば電池が切れたり故障した際のフェールセーフがあることが望ましいです。

仮にそのような事態(電池切れ、故障)が起きた場合でも物理的な鍵で解錠可能な製品であって欲しいと思いました。

ポイントを表にするとこのようになります。

購入時のポイント理由
価格出せる金額には限界があります(予算は5000円以下)
読み取り精度が高いこと出勤時や帰宅時に使用するので精度は重要(即座に解除したい)
緊急時のロック解除機構故障や電池切れの時に物理的に解錠不可だと色々詰みます (詰みかけた)
日本製故障時のサポートがスムーズであること
選択する際のポイント

上記を考慮しつつ、Amazonや通販サイトでお目当ての商品をピックアップしてみました。

で、今回購入してみた製品はこちらになります。

※申し訳ないのですが、最初に断っておきますが現時点でこの製品が販売中かどうかは判りかねます(Amazonの検索ではもう探せませんでした)

自転車の鍵を指紋認証方式のに変えてみた
パッケージです

私が探し求めていた条件にまあまあ合致するのですが、 残念なことに満たしていない点がひとつだけありました。

緊急時の物理的なロック解除機能を備えていませんでした。

 最も恐れる事態は何かと言いますと、鍵が故障した場合「その鍵を外す方法が存在しない」ということです。

この場合、物理的に鍵を破壊しないといけなくなります。もう想像しただけでげんなりします。別の製品で、同じように故障でロック解除ができなくなった方をブログで見ましたが、ワイヤーカッターでワイヤーを切断している写真を見ました。当然ですがユーザーさんはブチ切れていました。

ともう「鍵としては機能しない」というのが致命的に痛いです。緊急事態とはいえ廃棄するしかないという状況が残念です。

 このような指紋認証が効かないトラブル発生時の為に、物理的に電気を必要としない解錠機能を備えている商品」はそんなに多く無いのでした。
もちろんあることはあるのですがコスト的に予算の遥か上の価格設定なのでした。

この点だけは要求を満たすことはできませんでした。こればっかりはお財布次第ですから、機能と性能を見比べて判断されると良いと思います。
ちなみに今買い直すのであれば

この機能は絶対に妥協してはいけません。

そしてその嫌な予感は見事に的中したのです。

鍵を開封してみた

届きましたので早速開封です。

本体と説明書とアタッチメントと予備のカバー2個

本体ですが、結構重厚感があります。重さは約200グラムでした。振り回して人に当たったらタダですまない重量感でした。

セッティングしてみた

先ずは本体を充電します。USB-TYPECでした。これは今では当たり前ですが嬉しいですね。

自転車の鍵を指紋認証方式のに変えてみた
充電中は赤く光ります

フル充電してから設定を開始します。

設定はなかなか複雑でした。注意して進めないといけません。先ずは鍵の管理人としての指紋を初回登録する必要があります。パソコンで言うところの管理者権限です。自分の指紋を管理者として登録します。

この製品の手順を書いてみます。

①管理者登録
②管理者で指紋登録モードを起動
③別の指で指紋を登録
ざっとですがこんな手順です。

一通り指示通りに設定が完了したので早速自分の指で解錠を試みます。

読み取りセンサーに指を軽く当ててみます。ジーという音と共にLEDが一瞬だけ緑点灯してロックが外れました。先ずは幸先の良い出だしです。

他人の指ではロック解除されないかを試してみます。そもそもこれが出来ないと鍵として意味を成しません。

目の前に息子が居たので、早速ロック解除してもらいます。ロックが解除されなければ成功です。

指をセンサーに当ててもらいました。

・・・

「ジー」と音がして・・・

ロックが解除されました。

おい。

子供の指であっさりと解錠してしまいました。どういうこっちゃ?と説明書を読み返します。

なんと通常モードで使っていると思いきや「緊急用の誰でも使える工場出荷モード状態」になっていたようです。

流石にそれには気づかなかったです。危なかったです。

 気をつけないと 管理者モード用の指紋登録が正常に終わっていると思っていたのに実はどの指紋でも開錠できるような状態になっていました。

登録時にやっておくべきこと

指紋解除用の指を登録した場合は必ず登録してない指で、ロック解除されないことを確認しましょう

暫く使ってみた感想

さて、無事にセッティングも終えて運用開始です。朝仕事に行く際ですが、指紋の認識が悪い事があります。ですがせいぜい2回程度のやりなおしで認証が成功します。読み取り精度は良かったです。(雨天時を除く)そして帰宅時の暗闇でも指紋で開錠できるので便利でした。

ここで「鍵を開錠したあとは、即鍵が閉まるのか?」が気になる方もいらっしゃると思います。今回買った鍵はしばらくしてから施錠部分がロックされます。ロックされると再度、指紋認証するまでロックピンを鍵に挿入することが出来ません。

ここで言っている「鍵が閉まる」とは鍵をロックする機構がロックピンを受け付けなくなるという意味です。指紋認証させるとロックピンを再度挿せるようになります。

私はこのように毎日使用していました。

①ロックを指紋で開錠
②開錠してから5秒以内に自転車のフレームに鍵を回してロック(これはロックピンを挿し直すだけです)して駅まで自転車移動
  ※開錠してか再度鍵をロックするまで数秒待機してくれるのが何気に重宝します
③最寄り駅に着いたら開錠して自転車のタイヤを再びロック。

のような運用手順になります。駅まで通うまでの僅かな時間はフレームにぐるっと這わせます。下の写真のようにしています。

自転車の鍵を指紋認証方式のに変えてみた
駅に着いたら開錠します

勿論こんな風にしなくても自転車にこの鍵を固定するアタッチメントも付属しています。以下に写真を貼りましたがこれがアタッチメントです。赤いボタンのある方向の外側にスリットがあって、本体をカチッとハメることができます。赤ボタンを押すと取り外せます。

私は必要性を感じなかったので使いませんでした。

自転車の鍵を指紋認証方式のに変えてみた
アタッチメントです

Amazonのレビュー通りにカバーがちぎれる

プラプラしてて意味をなさないカバーの話です。この製品唯一のデメリットでしょう。この製品は指紋認証センサーをゴム製のカバーで覆うようになっています。Amazon の製品レビューのページでこの製品について苦言が多かったのがカバーが無くなってしまうというものでした。

そのカバーと本体をつないでいる部品もゴム製で、非常に細いです。1ミリから2ミリぐらいしかありません。なんでここのゴムこんなに細いの?

と言うか、ちぎれてしまうのはこのゴム製の部品の細さが原因です。

ネジ部分にカバーが付属してました

上の写真はネジから完全にちぎれてしまった後です。これでもう完全に雨ざらしです。これを想定しているのでしょうか、最初からこのカバーの予備部品が本体に2個付属していました。要はこのゴム製カバーはちぎれやすいのでその時は交換してくださいということなのでしょう。

いやいやいや

そんな簡単にちぎれちゃじゃだめなのでは

予備の部品2個

予備の部品を二つ入れる前に簡単に取れない製品に設計変更するべきではなかろうかと疑問に思いました。
こんなに簡単にブチっと切れるんだったら、もっと頑丈な部品やあと2ミリ太くしておけば良いのにと悔やまれます。

この製品私はとても評価していただけに、この点が非常に残念でした。

トラブル発生!雨の日に指紋を読み取れず焦る!

導入から暫く使っていました。そして最初の雨の日に問題が発生しました。

指を指紋センサーに押し当てるのですがロックが外れませんでした。

最も恐れていた事態です。指紋を読み取れないのです。雨の日は読み取り精度が著しく落ちるようです。
なぜそうなるのかは判りません。センサーが濡れると駄目なのかも。

それを防ぐためのゴム製のカバーなのでしょうが、先述した通りこのカバーは「ちぎれて無くなってしまった」為、指紋読み取りセンサー部分は雨にさらされていました。

最終的にどうなったかと言うとロックは外れました。

どのように対処したかと言いますと、傘をさしたまま指紋読取りセンサー部に付いた水滴を念入りに拭き取りました。その後自分の指も水分を拭き取りました。

それで一発で読めたかといいますとNGでした。

1回では駄目、10回ぐらいこの作業を繰り返してようやく指紋認証で解除できたのです。認証NGの赤ランプが恨めしかったです。

ぶっちゃけ

「泣きそうでした」

指紋センサー部分の保護カバーがなくなってから最初の雨の日にこのような悲劇が訪れるとはまさに想定外でした。

そして残念なことにルールが一つできました。「雨の日にはこの鍵は使わない」ことにしたのです。

もうダメダメな気がしないでも無かったのですが、メリットの方が上回るので使っていました。

最後にまとめです

一ヶ月使用してみての感想ですが、単刀直入に言いますともう普通のカギには戻れません

さらに導入してから約3ヶ月経過しましたが、雨の日以外はとても快適に使えています。
何よりも、暗闇だろうがなんだろうが指を押し当てるだけで解錠できるのですからとても楽なのです。

4桁の番号を合わせて解錠する昔ながらの自転車の鍵がありますが、夜間などの暗闇な環境下ではある程度の光がないとこの4桁の番号を揃えるのは至難の業です。

指紋認証方式の鍵であれば、指を押し当てるだけで解錠できるのですからその苦労から解放されます。

一言で言うと、

非常に楽です。

もう一度言いますがもう普通のカギには戻れません。

 問題は雨の日の認識率だけです。それと緊急時(故障した場合)はもう切断するしかないと云う点。ここだけは諦めるしかないなと思いました。今後他の類似商品をウォッチしてもっと良い鍵を発見したらご紹介したいと思います。

そして悲劇は訪れました

はい。予想通りというか恐れていた事態が発生しました。故障です。
ある朝、いつものように解錠しようとしたところセンサー部のLEDランプが点灯しませんでした。出勤時の解錠ですから焦りまくりです。

とりあえず電池切れを疑いましたのでカバンの中からモバイルバッテリーを出して充電を開始します。そのまま自宅に電話し家族に自家用車での送迎を頼みました。このまま解錠出来ないのであれば遅刻は免れないからでした。

で、駐輪場から自宅に駐車場に行く途中に「最後にもう一度」指紋で解錠出来るかを確認してみました。
すると・・・・

なんといつものあの「ジー」という音とともに解錠成功したのです。

お?直ったかなと再度ロックしたところ、もう「うんともすんとも」言わなくなりました。完全に壊れてました。故障です。

まさにあの鍵の最後の臨終間際のオーナーへの最後の力を振り絞った上での「最後の解錠」だったのです。
感動しました。

彼(彼女?)は最後の最後に頑張ったのです。(擬人化したくもなります)

壊れたので販売元にきいてみた

問い合わせました。買ってから3ヶ月経過するかしないかの所で故障です。アマゾンの問い合わせフォームに「壊れました、どうすればいいですか?」と質問しました。

返答がこれです「交換品を送るので住所を教えて下さい」。なかなかに好感触です。
住所をフォームに記載して「壊れた既存の鍵はどうすればいいですか?」と質問してみたところ、返答は「新しいのを送付しました」でした。('ω')ノ

で。今手元に新品があるのですが正直この二台目(二代目?)を使うか迷っています。今回のようなトラブルは困るしなあということです。メルカリで売るのも気が引けるしなあ。

ということで現在は元の鍵に戻しました。ですが指紋認証の便利さにはもう抗えません。なので今は物理的な鍵での解錠が可能な指紋認証の鍵を検討中です。

要は次回は妥協しない製品を選択する!ということです。

最後にまとめ

今回、指紋認証の鍵を使ってみての率直な感想ですが、とにかく

「めっちゃ楽」

これに付きます。やはり自転車用の指紋認証はとても便利でした。何よりも楽だし、どことなくカッコ良いです。ですが最も困るのが故障か電池切れです。そのようなケースはやはり致命的で最初から考慮しておかなくてはいけないと痛感しました。

てことで妥協していはいけないポイントを改めて記載します。

妥協しては駄目な点

1.物理的な解錠機構を備えていること

2.雨などでセンサー部が濡れないように考慮されていること

3.少々値段が高くても一生モノと思ってケチらないこと

以上になります。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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