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ダイソンのスタンドが高かったので自作してみた! (予算¥2000以内)設計図、製作過程など【DIY】

ダイソンのスタンドが必要になり予算2000円でDIYしてみた。設計図、製作過程、注意点、感想などのお話

今回の記事ではダイソンのスタンドを自分で作った時の素材、設計図、予算、製造過程、実際に設置した時の状況などをまとめています。
製作したのは2017年11月です。※今まで一度も壊れていません

ダイソンの「スタンド高いなぁ」と思っている方、「DIY道具もあるし作ってみるかな」という方への参考になれたら嬉しいです。設計図も記載しておりますのでカスタマイズされるのもありかと思います。

衝撃の事実!本体セットのみだとダイソンは縦置きできず

そもそも何でダイソンのスタンドが必要かといいますと、縦置きしておいて使いたいときにさっと取り外せる便利さに期待していたのです。

ですが、購入するまで知りませんでした。

ダイソン本体セットの中に「収納用ブラケット」は付属しています。が、それを縦置きする為のスタンド的な部品は本体セットに含まれていません!

で「他のユーザーさん達はどうしているの?」と疑問が湧いたのすが調べてみると皆さん収納用ブラケットネジで壁に固定しているのですね。そらそうか。

ダイソンはお高いというイメージがあって自分がユーザーになるとは想像もしてなかったんで、このあたりの日々の運用を想像したことすら無かったのです。当初は壁にネジで固定するのはやむを得ないと思っていたんですが、ちょっと抵抗がありました。

実験的にしばらくスタンド無しで使ってみることにしました。先ずは収納用ブラケットから延びたACアダプターをコンセントに差しました。そしてスタンドがないので収納用ブラケットは床に「ごろん」と置かれます。結果的にダイソン本体も床に直置きです。そうしないと充電できないですから。数日使っていて色々と問題が見えてきました。

スタンドが無い場合の問題点

  • 取り外し、使用後の充電の為の装着が煩雑で使い勝手が非常に悪い
  • 床に転がっていると本体が邪魔
  • 掃除機をずっと床に置きっぱなしでなんだかだらしなく見えます

一言でいえば「あり得ない」です。

ここではっきりと悟るわけです。

スタンド必要じゃん!!

まあその後、とんでもない悲劇が本体に発生するんですけどね・・・・

自力でスタンドを作成するに至った経緯

正直ダイソンを買うまでの情報収集というか事前調査で忙しくてスタンドの事まで意識が全く向いていなかったのが原因です。無意識にこれ以上の出費から目を逸らしていたとも言えます。

ダイソン本体も当時としてはまあまあのモノを選んだので、やはり高い本体を買ったからには日常使う上ではストレス無く使用したいのです。

そうそう。

話はそれますがダイソン掃除機は型番が数多く存在します。性能に注意しないと安物買いの銭失いになるので要注意です。性能や機能はバリエーションが多岐にわたっています。お安いダイソンはやはり性能もそれなりなのです。型番によって連続動作時間が短かったり、付属アタッチメントが少なかったり、ターボモードが付いて無かったりします。

で、話をスタンドに戻します。当初はネットで購入も検討しました。調べてみると結構なお値段です。どれも7千円~1万円ぐらいします。

「結構値が張るなあ」と思いました。理由としては通販の製品のその構造的なシンプルさと、その販売価格が私の中でマッチしませんでした。

ぶっちゃけ。これ自分で作れるんでないの?と思ったのです。そして最終的に「自作しちゃる!」と決意したのです。

※因みに2023年時点では「かなりお安く」なっています、価格競争があったんでしょうね。4千円前後まで下がってました。それでも自作した方が安いですが

ネット上の製品を参考にスタンドの設計図を作成

自作することを決めたので次は設計図が必要です。これが無いと素材をどれくらい買ってくればいいのか見当が付きません。

ポイントですが「ある程度の厚み」がないとグラグラしたり歪んだりして日常使う上で不安になります。なので今回購入した部材は厚さ1.5センチにしました。

次のポイントは本体を立てる板とそれを支える土台の直角を維持することです。(※後半で直角より少し大きめの角度にするポイントについて触れています)

ここをちゃんとしなければ強度が足りなくて本体ごと倒れたり、本体を装着したときに歪んだり下手したらスタンドが崩壊します。

そのため、土台と立て板を保持するため補強材も部品に加えます。

部品は以下のようになりました。

スタンドの部品とサイズ

  • 立て板(A)・・・・1100ミリ✖150ミリ
  • 土台(B)・・・・・300ミリ✖300ミリ
  • 補強材(C)・・・・140ミリ✖70ミリ

上記を踏まえて設計してみます。といっても部品は3点しかないのであっという間に完成です。※設計図はいつもエクセルで作成します。

ダイソンのスタンド自作用設計図
3点ですね

ナフコとダイソーで素材調達

素材調達先はいつもナフコです。セールで木材を安く売っている時もあります。ナフコは板材をカットしてくれるのでおすすめです。

完成した設計図を満たす素材ですが、高さ110センチ、幅15センチぐらいの板があれば良さそうです。

問題は板の厚さですが、これを満たすような木材がナフコにあるかどうかです。

ナフコに到着しました。さっそく素材を探してみます。板材の種類が豊富過ぎて探すのに逆に大変でした。

しばらく探すこと10分、丁度良い板材を発見できました。やはりナフコ品揃えが良いですね。

と思ったんですが土台になりそうな板材がものすごく高かったです。なので購入を断念です。こちらは家でなんとかしたいと思います。

素材の総額はレシートの写真を発見したんですが、1,560円だったようです。

最近別の理由でナフコに訪れた際、もっとお安い板材を発見しました。税込みで980円です。

こっちの方が厚みもあって安定すると思います。幅が10mm短いですけどね。

土台部分(B)と補強材(C)もこの木材の端材で作れそうなので、塗装しない場合の材料費はこれ一本(980円)に収まりますね。

ダイソンのスタンドを自作するための材料発見
SPF1×6 6F 約19mm×140mm×1830mmです

次は塗料です。ダイソーで水性ニス「ウォールナット」を3本購入しました。

塗装するかしないかはお好みです。

ちょっとここで実際に製作に私が使った、もしくは揃えておくべきだったものを一覧にして整理しておきます。ご自宅に既にあるものと無いものがあるでしょうから自作する方はこれらを見て不足しているものを把握されると良いかと。

製作に必要な材料一覧

  • (ナフコにて購入)
  • クッションゴム ( ダイソーにて)
  • 木ネジ (ダイソーにて)
  • 水性ニス (ダイソーにてウォルナットを選択)と刷毛 (ダイソーにて)※お好みです
  • 底板 (ダイソーの化粧板)
  • フェルト生地 (底板に貼り付けてフローリングを保護する為) (ダイソーにて)
  • 木工ボンド

ダイソンのスタンド製作開始

家に戻って部品の切り出し開始です。部品点数が3点なので切り出しもすぐ終わります。

製作に必要な工具とかを記載してみました。

製作に必要な道具一覧

  • 木工ドリル (穴を開ける場合に必要で、無くても大丈夫です)
  • クランプ
  • 電動工具 (またはドライバー)
  • ノコギリ (電動工具のジグソーとか、丸ノコがあれば不要。ダイソーで売ってるものでも大丈夫です)


重要なポイントはやはり、垂直部分の立て板と土台との接合です。

垂直を維持するための補強板ですが、小さい部品の方が切り出すのはめんどくさかったりします。

手間だったのが土台部分です。ナフコで買えなかったので家にあった端材を横に3列並べて接合しています。

ダイソンのスタンドを自作。底板部分。
土台部分を板3枚で製作

このまま木工ボンドで接着してもよかった気がします。
しかし長年使用することを想定して「とても」めんどくさかったんですが、ダボで接合+木工ボンドで接着しました。

ダイソンのスタンドを自作。底板。
ダボ穴を開けて接着しました

すぐ下に書いていますが、もっと早くダイソーの化粧板に出会っていればと悔やまれます。

面倒な土台部分はダイソーに売っていた!

ナフコでは購入できなかった土台部分の素材ですが、先日ダイソーにて丁度良い部材を発見したのでご紹介します。
それがこちらです。

ダイソーにてダイソンのスタンドの土台になりそうな化粧板を発見
お値段は220円(税込)です

商品名は「化粧板」ですが丁度良いサイズでした。(450mm ✖ 300mm ✖ 15mm)です。


もっと早くこのダイソーの商品に気付いていれば土台部分の工程を簡略化できたのですが、この時は知らなかったので仕方無しですね。
220円で購入できますので今から製作する方は「土台部分」の素材調達は上記ダイソーの製品もお奨めです。

全部の部品を切り出したところです。スタンドを構成する部品は3点ですのであっという間です。

ダイソンのスタンドを自作。素材切り出し完了
切り出し完了(立て板と土台と補強材)

次は収納用ブラケットから出てくるACアダプターのケーブルを通す穴開けです。そんなに大変な作業では無いです。
ACアダプターのケーブルが通れば良いので直径15ミリぐらいの穴を一か所開けます。

穴開け用の木工用ドリルビットは、ホームセンターで購入してきました。

塗装します。無垢の板材だと床に置いたときにフローリングの色と合わずに浮いてしまいそうなので塗装することにしたのです。
無垢でも良い方は塗装のところは無視してください。

ダイソンのスタンドを自作。ニス塗ってみた
確認しながら濃度を調整します(塗りすぎ注意です)

塗装が終わりましたので、組み立てに入ります。今回は木工ボンドだけでは到底荷重に耐えられないので、ネジ留めが必要です。

土台と縦の板部分は底の方から3か所、木工用のネジで固定しました。

ダイソンのスタンドを自作。底板をネジで締めたところ
底板の裏側写真(立板固定用のネジ穴3箇所と補強材固定用のネジ穴1箇所
です)

本体を装着する立て板土台の接合が終わったので今度は補強材です。この部品を垂直に固定します。

この補強材が最も重要なので木工ボンドで接着後は、後ろ側底側(土台底面の裏側)から2か所ビスで固定しています

なんでいきなりネジ留めしないかというと接着しておくとネジ留めする際の部材のずれを抑止してくれるからです。腕前に自信のある方はこんな作業は要らないと思いますw

ダイソンのスタンドを自作。補強材を接合中
左写真の小さい板を右写真のように接合します

木工ボンドが乾くまでクランプで固定します。私は20分ぐらい待ちます。

補強材を裏側でネジ留めしたところの写真です。ピンクの枠のところです。補強材のもう1箇所、底側のネジ止め部分は2枚上の写真「底板の写真」に見えてますね。

ダイソンのスタンドを自作。補強材のネジ締め箇所の写真
立板の裏のネジは一箇所でも良いかもしれません

補強材の接合が完了したら、最後に収納用ブラケットを立て板に装着する必要があります。
ブラケットの取り付け位置ですが、板材の上から下40mmのところに取り付けています。

前から見たときの上の方の設計図を掲載しておきます。

ダイソンのスタンド自作。ブラケットの取付位置の設計図
立て板とブラケットの位置

注意点としてウチのダイソンは機種が「dyson v8 フラフィ」です。当然別の機種をお使いの方もいらっしゃるかと思いますので、ブラケットをねじ止めする場合は、丁度良い高さを確認された上で取付位置を決めてください。※この工程が最も重要なのでご注意です!

位置決めが決定しましたら、収納用ブラケットから延びているACアダプターのケーブルを立て板の穴に通します。あとは本体付属のネジを板に留めるだけです。

スタンドが完成したので設置してみる

早速設置してみました。
最初はニスを濃く塗り過ぎたかなと思いましたが、今見るとスタンドの土台の色がフローリングと結構なじんでいます。

ダイソンのスタンド自作。完成しました。
壁に寄せてみました

ダイソーの水性ニスは乾いたときに深みのある色に変化するので調整が難しいです。私だけ?・・・

裏側はこのようになっています。

ポイントは四隅にダイソーの「クッションゴム」を貼り付けているところです。
これが無いと壁に色が付いたり傷が付いたりするのでそれを防護するのが目的です。

ダイソンのスタンドを自作してみた。予算2000円以内を目指して成功!スタンド裏側の写真
ACアダプターのケーブルを通す穴です

下が補強材の部分のアップです。長く使用する為にはここを疎かにしてはいけないと思いました。

ダイソンのスタンドを自作してみた。予算2000円以内を目指して成功!

補強材は土台と縦板の90度を固定するために必要なのです。

ここで注意点!

この補強材の角度で注意するべきところがあります。補強材を垂直な四角形にするとダイソン本体を取り付けた際、荷重で立て板が前方に若干傾斜します。
ここからの説明は気分の問題で必須な訳ではありません。読み飛ばしてもらってOKです。

■実は気になる前傾をなんとかする方法
立て板に取り付ける板の角度は90度では無く、91~92度の角度がお奨めです。角度の調整方法ですが、補強板の一辺をカンナで削るなどすることで調整可能です。もしくは最初から部品(C)をカットする時、70ミリのところの一辺を69ミリにして切り出するのもありです。

そうしておくと取り付けた時ダイソンが垂直に立っているように見えます。
ちょっとわかりにくいのでどこの角度か写真をアップしておきます。

ダイソンのスタンドを自作してみた。予算2000円以内を目指して成功!
90度より1~2度大きい角度で

底板の加工についての注意点

数年使っていて、失敗していることに気付きました。スタンド下のフローリングに傷が入っていました。

要注意ポイント追記します

底板の裏にはフェルトか、クッション材を貼り付けた方が良いです。
フローリングの場合高確率で傷が付きます!
先日、スタンドを移動させたときにフローリングに細かく擦れた後が残ってしまいました。
原因はダイソン本体をスタンドから外すとき底板を足で軽く抑えたりしているんですが、その繰り返しで少しづつ床に傷が増えていったのだと思われます。

下の写真がそのフローリングの傷になります。長年使っていて移動させることも無かったのでこの床のキズに気付くのが遅くなりました。全然壊れないのも考えものです。

ダイソンのスタンドを自作したら床に傷が付きました。これはいけない。
床についてしまったキズ(泣)

かなり深刻なレベルの傷です。慌てて(もう遅いですが)DAISOで購入してきたフェルトを両面テープで底板の裏に貼り付けました。

これがその問題となった底の板部分です。こんなに問題無さそうに見えても長年使っているとフローリングにキズを付けてしまうのです。

ダイソンのスタンドを自作したら床に傷が付いたので急遽裏側をフェルトで保護する

そしてこれが底板にフェルトを貼り付けた後になります。

ダイソンのスタンドを自作してみた。予算2000円以内を目指して成功!
一面にフェルト(茶)を貼り付け

これで少しはマシになるでしょう。というかフローリングの床ってどうすれば元に戻るんでしょうね?今度調べて修復してみます。

まとめと感想

初めてにしてはまあまあ良く出来たと思います。予算も2,000円ぐらいでした。今だと1,500円ぐらいで出来そうです。

2017年に製作してからもう6年使っていますが今のところ、全く問題もなく一度も壊れる気配もなく使えております!

(床に傷が付いちゃう件以外はですが)

とにかくキズにはご注意ください。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました 。

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